お知らせ 2022年5月

お知らせ

新緑の季節になりました。GW期間はカレンダー通り営業します。

知床における観光船の沈没事故、痛ましい限りであり、悲しい気持ちでいっぱいです。

旅客船の不定期航路事業は、乗客数が13名以上の場合は許可、13人未満の場合は届け出となり、今回事故を起こした事業者は、13人以上での認可を受けていたものと思われます。

海上運送に基づき、13人未満の届け出は、運航開始の30日までに届け出る形の簡易な形をとりますが、新規許可となれば、標準処理期間だけでも2か月かかり、事前の資料収集、料金の設定、訓練など許可に至るまで、半年ほどを見込まなければなりません。

申請書類の作成においては、風向きなどを含めたその海域の特性に合わせて、安全を確保できよう慎重に検討を重ねながら、安全説明資料を作成し、安全説明資料に基づき、安全管理規程、速力基準、事故処理基準などを作成していきます。

また、許可後には、試運転訓練、慣熟訓練という名で実際に船を走らせ、申請通りに、離着桟ができるか、安全は確保されているのか確認が行われ、その後にお客さんを乗せての運航という流れとなります。

また、運輸局とは別に県や市などの自治体が上陸要件や運航基準を定めている場合も多くあり、申請のお手伝いをする立場としては、決して甘くはなく、許可後においても、規程を遵守されている事業者の方ばかりです。また、観光船にはだれでも乗船できるため、どのような立場の方がいつ乗船されるかわからないという抑止力もあります。

しかし、報道を耳にする限り、無謀な出航に加え杜撰な管理体制だったとのこと、コロナで厳しい状況に置かれた観光船業界が、2年ぶりに迎えた久々の観光客を迎える形のGWだっただけに、残念でなりません。

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